島田養蜂園

島田養蜂園は人とミツバチの二人三脚

ミツバチ季節のお仕事

花が咲き始めると、ミツバチの活動開始

ミツバチは花が咲く時期がわかります。最初は少しの産卵から子育てをし、花や気温によって産卵の数を増やしていき、ピーク時期には1日に2000個以上の卵を産みます。花がたくさん咲く時期にむけ、家族をふやしていきます。

じっくりと待つことが、おいしいはちみつを採るための大切なポイント!熟成するまで待って採蜜はタイミングが大切

ミツバチたちが花から巣に持ち帰る蜜は「花蜜(ネクター)」といって、まだ完全なはちみつではありません。 ミツバチは、これを翅であおいだり舌にのせたりしながら糖度を高めていきます。糖度濃縮されるとミツロウを分泌して「蜜ブタ」をし、やっと完熟はちみつの完成となります。 私たちは必ずこの「蜜ブタ」がされるのを待ってから採蜜を行うようにしています。早まって採蜜してしまうと、はちみつが熟成していないため発酵してしまうからです。

春の花が終わると、たくさんの花が咲きミツバチが繁忙期をむかえます。

梅・菜の花・桜の花が終わると、山ではさまざまな木々の花が咲き、どんどんはちみつが採れる季節です。ミツバチもどんどん増え、巣分かれが行われる季節ですので、分蜂にも気をつけなければなりません。春から夏にかけては、私たち養蜂家にとって、一番忙しいけれど働きがいのある季節です。

天敵のスズメバチや冬になる前に対策を

お盆の頃から天敵のスズメバチが出てくるので対策が必要です。大切なミツバチを守るため、毎日見回りに行きオオスズメバチ退治をします。冬の間大切なのは、寒さからミツバチを守るための保温対策です。日当たりのよい風の当たらない場所で冬越しをさせます。巣箱のなかでじっとして、無駄なエネルギーの消費をおさえ、蓄えたはちみつを餌にして春がくるのを待つわけです。またこの時期は、来年に備えて巣箱の修理や掃除を行うなどして、わたしたちもミツバチとともに次の春を待つのです。

イチゴ農家のお手伝い

ミツバチがいちごの花を "クルリ"とまわることで、 美しい形のイチゴの実になるのです。 島田養蜂園のミツバチたちは、 この"形が美しく、美味しいイチゴ"のために お仕事をしています。

イチゴ農家のお手伝い

受粉作業を人の代わりにより自然に近い形で行います

イチゴがきれいな大きな実をつけるためには大切な作業があります。それは花が咲いたら行う花粉交配です。確実に受粉ができていないと実ができなかったりいびつな形のイチゴができたりします。基本植物の受粉は虫や鳥、風などによって自然受粉をしています。しかしハウスのなかで栽培しているイチゴには、その自然による花粉交配はほぼ不可能です。そこで一花一花ごとに手作業で筆などを使って花粉交配をしていましたが、本当に骨の折れる作業です。その花粉交配を人の代わりにより自然に近い形で行ってくれるのがミツバチです。ハウスの中はミツバチにとっては過酷な環境なのです。イチゴは蜜を噴かない植物ですが花粉を求めてとびまわることで花粉交配を行ってくれています。“ハチ”という刺されるような怖いイメージがありますが、刺激しなければ心配ありません。イチゴ農家にとってはとっても大切なパートナーです。

受粉作業を人の代わりにより自然に近い形で行います